「障害とパフォーミング・アーツ シンポジウム

『多様で豊かな舞台芸術の創造をめざして』」に本団体の代表の西洋子が登壇しました(3/6)

2019年3月6日に東京芸術劇場で開催された「障害とパフォーミング・アーツ シンポジウム 『多様で豊かな舞台芸術の創造をめざして』」(主催:東京芸術劇場)に、本団体の代表の西洋子(NPO 法人みんなのダンスフィールド理事長、東洋英和女学院大学教授)が登壇しました。

 

第1部では、中島諒人氏(じゆう劇場芸術監督、演出家)、柴田翔平氏(ストップギャップ ダンスカンパニー エクゼクティブ・プロデューサー)、および本団体の代表の西の3名が、それぞれの活動の軌跡と展望を講演。

第2部では、性質の異なる3つの団体の活動を比較しながら、「身体表現活動の積み重ねから舞台芸術作品の創造へ」 というテーマのもと、ディスカッションが行われました。

みんなのダンスフィールドからは、大学生3名を含む5名のメンバーが参加。幼少期からみんなのダンスフィールドで表現活動を続けているメンバーのひろのさん(大学生・車いすユーザ)は、シンポジウムに参加した感想として

 

「私は、幼い頃からダンスフィールドにいるので、障害を持っていても一切関係なく、誰もが対等で…、という空間があたりまえだと思っていました」

「西先生もおっしゃっていましたが、違いがあるからこそ、思いがけない新たな表現が生まれてくるとプラスに思っていますが、社会では『違い』というのを、違うからこそ共通点を探さないと、など、マイナスに捉えがちなのかなと感じました」

 

と述べています。参加した他のメンバー、報告を聞いたみんなのダンスフィールドのメンバーも、同様の印象を受けました。

 

ひろのさんは、みんなのダンスフィールドでは、今年1月から始まった小学生を対象とした新しいプロジェクト「未来へのまなざし」のリーダー役を担い、ファシリテータの勉強にも熱心に取り組んでいます。

 

「新しいプロジェクトで精一杯頑張れば、その考えを変えられるかもしれないと、よりやる気が沸いています」

 

「ディスカッションの中の『失敗を恐れずに、辛抱強く続けていくことが大切』という言葉から、とても大きな自信や勇気をいただきました」

 

と語るその姿は大変頼もしく、今後の活躍が期待されます。

 

同じく大学生のあやこさんも、幼少期からみんなのダンスフィールドで活動し、一旦離れた後、また活動を再開したメンバーです。「未来へのまなざし」の企画・運営にも携わっています。今回のシンポジウムでは、それぞれの団体の表現スタイルや創作プロセスの違いから、

 

「私たちのダンスは制限がないことによって、表現の幅がより広がっているのかもしれない」

 

とあらためて感じたそうです。また、車いすの方と子ども達が棒を使いながら踊る他の団体の映像を見て、

 

「ふと、私が小学生の頃のみんなのダンスフィールドのパフォーマンスを思い出しました。今、私たちが棒も道具を介さずに(使っていた頃を経て)、手合わせだけで表現できているのは、もしかしたら簡単なように見えて高度な表現をしているのかもしれない、と考えました」

 

「私は一度ダンスフィールドを離れ、はたから見る機会がありましたが、ダンスフィールドにはダンスフィールドらしさというのを感じます。障がいのある人もない人もダンスフィールド上では一緒になって作品を作って、流れる音楽を楽しんでいる、そう感じました」

 

と述べています。あやこさんにとって、これまで積み重ねてきた経験や、現在の表現、ご自身とみんなダンスフィールドとの関りを見つめ直すきっかけとなったようです。

 

今回のシンポジウムは、普段聞くことのできない他の団体の活動の軌跡や展望に触れ、代表として団体を率いる方々の熱い思いを伺う貴重な機会となりました。また、多くの方々に「みんなのダンスフィールド」の理念を直接届け、新しい出会いにも恵まれた場ともなりました。シンポジウム終了後には、アート、教育、福祉関係者から、多くの感想等が届いています。主催して下さった東京芸術劇場の皆さまに深く感謝いたします。

 

障害の有無等で人を分けず、多様な「みんな」だからこそ、想像を超えた新しい表現の世界が生まれる。それを、心身で経験してきた私たちが言えることを、今後も力強く社会に発信してきたいと思っています。

右が本団体代表の西。左は柴田翔平氏(ストップギャップ ダンスカンパニー エクゼクティブ・プロデューサー)

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