2月20日、一昨年知り合った明治大学の学生2人とZoom内にて表現ワークショップを行いました。お2人は身体表現自体が初めてで、すごく緊張していました。
始めはファシリテーターに合わせて、その場で歩いたり回ったり小さくなったりと簡単な動きでウォーミングアップを行いました。いつもならワークショップの導入部分で短めに行うことが多いのですが今回は少し長めに時間を取りました。2人とも始めはぎこちない感じでしたが、徐々に体が慣れ始めたようで、時折笑顔も見えました。
今回のワークショップは主に「手合わせ表現」に重点を置いて行いました。
3人でゆったりとした曲調の中で自由に手合わせを行い、その際私は2人のありのままの表現を見るために、最初に手合わせのやり方を伝えて、その後は「あえて」あまり口出しをしないで2人の表現を見ていました。もちろん2人の動きに戸惑いを感じた時は声かけをしました。
この時気を付けたことは、私は体が小さいので画面からはみ出し大きく動いたりして、小さい動きと大きな動きにできるだけメリハリがつくようにしました。
その後ペアを変えて2人ずつの手合わせ表現を楽しみました。声掛けを続けることで表現も表情も柔らかくなったように感じ、2人も「自由に動いていいこと知り、一緒に表現できてすごく気持ちよかった。」と話していました。
思い切って友達2人だけの手合わせもやってみました。始めは探り探りだった表現が柔らかな空間へ変わって行きすごく素敵だったのですが、徐々に同じような動きを繰り返すようになってしまい、たまらず私も加わりました。戸惑わせてしまい申し訳なかったのですが、2人とも笑っていました。
最後は曲を変えてダンスフィールドのワークショップでよく行っている「手合わせのはら」をやってみました。自分の好きなタイミングで動きはじめ、少しずつお互いの表現が重なり、まるで一つの作品を踊っているように感じました。
お2人から感想を伺いました。
・「普段ゆっくり自由にのびのびとことをあまりしない気持ちよさと戸惑いがあった。」
・「あまり激しい動きはしていないはずなのに、体の内側からポカポカ暖かくなり心も軽くなった感じがした。」
私自身もとても楽しくワークショップが出来ましたが課題も見つかりました。
声掛けのタイミングや音楽の流し方など細かな反省もありますが、一番感じたことは体を動かすための空間作りの重要性と課題です。
ダンスフィールドの普段の表現活動は体育館等広い空間で行うことが多く、私の部屋もある程度の広さがありますが友人の1人は部屋が狭く動きにくそうにしていました。これまでのオンラインワークショップでも参加している方はある程度広い空間で表現をしていて、狭い空間での表現方法を考えていませんでした。
この事から、オンラインで参加している方が必ずしも広い空間にいるとは限らない事がわかりました。
今後狭い空間でもどうしたら自然な表現を生み出せるのかを探り、今回の課題や細かな反省を生かし次の表現につなげていきたいです。
お忙しい中参加してくださったお2人に、この場を借りてお礼申し上げます。
ありがとうございました。
(千葉 遥)
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