*『へのへのっぱら1番地』に寄せた各メンバーからの感想です。
2月18日に、「第2回のはらぐみパフォーマンス『へのへのっぱら一番地』」が北千住の東京芸術センターにて行われました。会場は舞台ではなく、フラットな場であり、観客の皆さまとの距離がとても近く感じられる空間でした。1日に2度(昼部と夜部)の公演を行い、両公演とも多くの方に足をお運び頂きました。本当にありがとうございました。
「のはらぐみ」としての公演は今回が2度目となります。多くの方に支えられ、この公演が実現しました。当日多くのお手伝いをして下さった「耕し隊」の皆さま、いつも素晴らしい舞台へ仕上げて下さる音響・照明の皆さま、沢山の心配りをしてくれた「みんなのダンスフィールド」のみんなと西先生、そして当日会場にお越し下さった方や「のはらぐみ」を応援してくださった皆様。この場をお借りして感謝を申し上げます。本当に本当にありがとうございました。
今回のパフォーマンスでは、のはらの中の、田んぼの中の、小さな小さな命たちの躍動を表現しました。自分の中にある表現世界と、自分の外にある表現世界や、もっと遠くの感覚的に捉える事しかできないような世界を、どう繋ぎあわせ、どこまで作品の世界を表現しきることができるか、メンバー全員で考え意見を出し合い作り上げていきました。
これまでダンスフィールドで培った経験や表現を、より深く見つめなおし、掘り下げ、新しい表現を生み出すために、自分に何が出来るのかを練習中の動きの中から模索していきました。その模索はダンスとしての表現だけにとどまらず、このパフォーマンスを実現するために必要なことは何かを沢山考え、行動に移すものもありました。まだまだ足りない部分も多く、反省すべき点もあります。当たり前の事なのですが、そういった、出来たこと・出来なかったこと、全てがこのパフォーマンスを構成しているのだと改めて実感しました。
私は頭が固いためか、考えすぎて表現も固くなってしまう所があります。より柔軟に表現の幅を広げ、誰かと繋がった時、互いの表現が何倍にも増幅するような観ている人を巻き込むほどの作品を創れたら……と思います。(ののこ)
私にとって「のはらぐみ」として始めて挑んだパフォーマンス。練習と運営との両立は想像以上に大変でしたし、私たちは様々な支えのなかで表現できていることを身をもって実感しました。舞台と客席が近く、お客様の目の前で表現や「てあわせ」ができました。ステージでの公演も素敵なのですがフラットな場所でのパフォーマンスもまたやりたいです。
得たもの、課題、沢山ありますが次のパフォーマンスで活かせるよう日々精進を続けて参りたいと思います。(ハルピー)
あの舞台が実現するまで、西先生をはじめ、お母様たちやお父様そしてダンスフィールドの皆さんや耕し隊として参加して下さった方などなど、どれだけ沢山の方々の想いに支えられてきたのかと感謝の気持ちしかありません。
私事ですが、かつて表現活動から訳あって距離を置いていたところにダンスフィールドと出会い、娘と参加し始め、さらに今回7年ぶりにしっかりと表現に向き合うことができました。
表現することの純粋な楽しさ、みんなと繋がったときの連帯感やゾクゾク感などを味わい、改めて踊ることの喜びを感じています。一緒に踊ってくれた「のはらぐみ」のみんな、本当にありがとうございました。
観に来てくれた知人からの評判もとても良く、寄せてくれた言葉も多くありました。皆さん初めて観た方たちですので、とても刺激的な体験だったようです。次回9月公演に向けて、私自身はどのように関われるかわかりませんが、課題も多くありますので、みんなで表現を深めていけたらと思います。(マリヤム)
昨年、「のはらぐみ」を再結成した時、改めて「のはらぐみ」とは何か、思いを巡らせました。さらには、今までみんなのダンスフィールドにいる中で、「自分の表現」とは何かまで考えを含めてこの数ヶ月活動して来ました。
私が、なぜ表現するのか。それは、幼稚園の時にみんなのダンスフィールドに出会った時に感じた"喜び"を感じたいからです。幼稚園生の頃、車椅子に乗っている私は「危ないから」と先生に言われ、友達と一緒に遊ぶことが叶いませんでした。仕方ないと思う半分、やはり悔しい思いがありました。しかし、みんなのダンスフィールドに出会った時、車椅子の自分であっても何の躊躇もなく向かい入れくださり、みんなと一緒に表現することができたのです。その時感じた、一緒に表現できる"喜び"、自分が表現できる"喜び"を様々なところで起こしていきたいと今もその気持ちはずっとあります。
今回の公演は、まだまだスタート地点です。さらに自分たちが何を表現し、何を伝えたいのかを熟考し、多くのところに出向き、活動していきたいと思います。
最後になりますが、2月18日の「へのへのっぱら一番地」にお越しくださりありがとうございました。今年の9月にもパフォーマンスを予定しておりますので、そちらも是非お越しください。(いっせい)
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