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[ワークショップ]どろんこ作業所・手作り山にて・千葉(2021/11/7)

更新日:2021年11月11日



秋が深まり徐々に寒くなってきた今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか?

9月19日[定例活動]の記事にて「通所している作業所でワークショップを行っている」と記しましたが、今回はそのことについて詳しく書きます。


先ず、私が長年通所している「どろんこ作業所・手作り山」について簡単に紹介させてください。NPO法人どろんこ会が運営している通所施設で、主に皿やカップなどの手作り陶器とアクセサリーの製造、鉢花の管理を行い手作り山にて販売を行っております。コロナ課になる前は地域のイベントにも参加していました。


作業所の皆さんは、以前からダンスフィールドの話や映像を見せることで、活動に興味を持ってくださり、中にはパフォーマンスに足を運んでくださる方もいました。しかし、表現に興味を持っても実際に体感できず残念がる所員さんもいました。

ならば、この場でワークショップが出来ないかと考え、今年の6月中旬からお昼休みの約15分間で「千葉ちゃんの表現ワークショップ」を所員さん・職員さんと共に行いました。


初めは何かを表現するのではなく、まずは体を動かすことの楽しさを知っていただきたく、大きく伸びたり縮んだり、誰かに手を伸ばすなど、簡単な動きから表現を模索していきました。

七夕が近い日には星や天の川を表現し、中秋の名月の日には月のイメージから自然とウサギや餅つきのイメージが生まれました。

私自身初めての試みで、普段の作業で行っている陶芸や園芸を体で表現することもやってみました。どろどろの土から花が咲いたり、自分だけのお皿や花器などをイメージすることもありました。

直接の手合わせはあまりできないので、ひもや風船を使って離れている人とつながるなど様々なワークショップを行ってきました。


始めは「表現なんてできない」と言っていた所員さんも徐々に慣れてきて、楽しそうな空間が少しずつ出来き、普段見せない笑顔を見せてくれる所員さんもいました。また作業の準備で忙しくしていた職員さんも参加してくれるようになりました。

これまでは映像の中だけだった表現ワークショップを実際にやれたこと自体はよかったと思います。

しかし、事前の準備不足、その後の振り返りの時間が少なすぎた影響でファシリテーションがうまくいかなかった日もありました。


何より1番の問題は、無意識に表現の幅を狭めるようなファシリテーションをしてしまった事です。

私は当初から、「表現を楽しんでほしいけれど、無理に体を動かして体調を悪くさせてはいけない。」と考えていました。実際にワークショップ中に体を痛めてしまった方もいて、しっかり考慮しなければならないと・・・

その思いが強すぎたために「もっとやりたい!」「こういう表現もあるよ」といった声を拾って生かすことがほとんどできず、「あなたはここまでの表現しかできないですよね?」という決めつけになってしまいました。


私のワークショップは、楽しいという「表情」は引き出せても「表現」にはなっておらず、結果的に「表現という名の体操」を5か月間していたということになります。

こういった思いは、今まで障害のある方に対して、そして自分自身の偏見や知らず知らずのうちに抱いてしまった感情にあり、そこに向き合わなければより良いワークショップはできないと気付きました。

しっかり反省を行い、表現のありかたを見据えていきたいと思います。

(千葉 遥)




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