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[新プロジェクト]「ワーク・イン・プログレス『共創表現ファシリテーションに挑む』」第1回勉強会報告(2020/07/10)

更新日:2020年7月13日

てあわせレター

私の気づきーふれずにふれるー

話題提供:水村 麻理恵


オンラインで行われた第1回勉強会の話題提供者は、みんなのダンスフィールド(MDF)スタッフの水村麻理恵さんです。

水村さんは、「てあわせ・レター」のプロセスを振り返りながら、その間の自身の「気づき」をファシリテーションと絡めて、「感性・表現・繋がり」の3点から話されました。


「てあわせ・レター」とは、コロナ感染拡大の影響で、ワークショップの中止を余儀なくされている石巻・東松島「てあわせのはら」とMDF正会員が、てあわせの動画を送り合うことで交流する、オンラインでの新しい表現活動です。緊急事態宣言が発令された4月初旬に開始し、解除までの約2か月あまり、緩やかなルールのもとに活発な交流が継続しました。


水村さんは、「最初は義務感で参加していたが、送り合う動画によってお互いにファシリテートされる関係性が築かれていき、日々の暮らしの中で、小さな自然の変化や美しいと感じるものに意識が向くようになった」「時間の経過とともに、自分の意図的な表現を送るのではなく、かすかな風の動きや雨上がりの湿度などを届ける表現を考えはじめた」「そのうちに、それらから“呼ばれる”感覚が生じた」「これは、だれもが幼いころにはもっていた本来の感性の再発見であり、それを促すことがファシリテーションであるとの気づきを得た」ことを「てあわせ・レター」の写真や動画を示しながら語られました。まさに、実践の中でファシリテーションをとらえ、2か月の取り組みを通じて感覚(センス)が磨かれたことが伝わる報告でした。


この勉強会は、MDFの正会員のみで実施する少人数で本音を語り合う会です。

この日は7名が参加しました。話題提供後には、この2か月、「てあわせ・レター」で共に表現を創り合ったそれぞれの経験から、活発な質疑応答がなされ、とても有意義な時間となりました。


このプロジェクトでは、勉強会のほかに、外部の方々と交流する「研究会」も開催します。第1回研究会は8月後半に開催予定です。詳細は決まり次第お知らせします。なお、新プロジェクトはアーツカウンシル東京令和2年第1期芸術文化による社会支援助成を受けています。

(西 洋子)



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